腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアについて

腰椎椎間板ヘルニアは比較的ポピュラーな疾患だと思います。

実際に腰椎椎間板ヘルニアに掛かっている患者様の数は、詳細には把握しきれていないみたいですが、アメリカでは人口の約1%が腰椎椎間板ヘルニアになっていると言われています。(参考元:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

そんな腰椎椎間板ヘルニアですが、

・どういう病態なのか?

・どういう症状を出すのか?

・病院に行くべきタイミングは?等

その辺についてご説明したいと思います!

腰椎椎間板ヘルニアの病態

腰椎椎間板ヘルニアというのは、背骨と背骨の間にある椎間板というクッションの中にある髄核(ずいかく)というゼリー状の核が飛び出てしまうことを言います。

通常の場合、髄核が飛び出る方向は椎間板の後方が多く、ちょうど神経がある部分に触れてしまうことで痛みや痺れが出てしまうのです。

腰椎椎間板ヘルニアはの男女比は2〜3:1で男性に多く、年代的に言うと20〜40歳に多いと言われています。(参考元:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な症状

腰椎椎間板ヘルニアは、非特異的腰痛と違って特有の症状を出します。もちろん程度によっても違いますが、腰椎椎間板ヘルニアならではの症状についてご紹介します。

先ほど書いたように、腰椎椎間板ヘルニアは神経を圧迫することで痛みや痺れを引き起こします。そのなかでも、どのレベルで神経がやられているのか?が重要になり、痺れの出る場所も変わってきます。

椎間板ヘルニアが起こりやすい場所は、腰椎(以下、L)が5個あるうちの4番目と5番目が多く、ついで5番目と仙椎の1番目(以下、S)が多いと言われています。

L4/5とL5/S1が特に多いので、それらのレベルが障害された時に起こる症状を中心にご説明します。

《L4の神経根の障害の場合》

・大腿四頭筋の筋萎縮(膝を伸ばす筋肉が弱くなる)

・下腿内側(ふくらはぎの内側)、足趾内縁(足の指の内側)の痺れ

・足の背屈筋力の低下(足を反らす運動が弱くなる)

・臀部〜大腿外側(太ももの外側)〜下腿前面(ふくらはぎの前)〜足背内側(足の甲の内側)にかけて放散痛

《L5の神経根の障害の場合》

・中殿筋、膝屈筋、前脛骨筋、長母趾伸筋、長、短趾伸筋の筋萎縮

・下腿下部外側(ふくらはぎの下側の外)、1~2趾間足背(足の親指と人差し指の間の甲側)の痺れ

・足、母趾の背屈低下(反らす動きがしにくくなる)、踵立ち困難(かかとで立つことが難しい)

・仙腸関節の上から股、下肢外側、足背にかけて放散痛

《S1の神経根の障害の場合》

・大殿筋、長、短腓骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋の筋萎縮

・腓腹部背側(ふくらはぎ)、足趾外縁(足の指の外側)の痺れ

・足、母趾の底屈低下(地面に向かって足を倒す力が弱くなる)、つま先立ち困難

・仙腸関節の上から股、下肢後面(下半身の裏側)、足外縁(足の外側)にかけて放散痛

これらが神経根という神経の根っこの障害です。L1〜L3のレベルもありますが、ここでは比較的多い下位の腰椎レベルでの障害について書かせてもらいました。

最後に、椎間板ヘルニアの場合は多くの場合、片側に症状が出ることが多いです。

仰向けで膝を伸ばしたまま足を上げた時に、ビーンっと痛みや痺れが出た場合は、椎間板ヘルニアの可能性が高いといえます。

このような症状が出たら病院へ

腰椎椎間板ヘルニア自体は多くの場合は、保存療法(手術をしない治療法)で経過を追うのが一般的です。

しかし、このような症状が出てしまったら、直ちに病院に行かれた方がいいという症状もあります。

・尿や便が出なくなる(排尿・排便障害)

・足に力が入らない(激しい筋力低下)

・痺れや痛みが強すぎて生活に支障をきたす

・足に感覚がない(感覚障害)

などなど、このような症状が出ていれば、まず医療機関への受診は必須だといえます。

というのも、このような症状は慢性腰痛のページにも書かせてもらったレッドフラッグに該当するからです。

特に、排尿・排便障害が出てしまったら最悪です。明確な決まりはないものの、大半は即手術適応になるケースが多いようです。

もし、上に書いたような症状が出ていなければ、整骨院での治療が可能になりますので、お気軽にご相談くださいね。

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