痛みについての基礎知識②

前回の続きになります!

前回の記事を読まれていない方は、痛みについての基礎知識①をご覧ください(^ ^)

痛みには種類があり、それぞれが違った特徴を持つという話で、侵害受容性疼痛神経障害性疼痛について前回の記事ではご紹介しました。

今回はまだ書いていない、非器質性疼痛についてご紹介します!

今回の内容は、多くの方が悩まれている部分の話になると思うので、是非とも参考にしてみてくださいね(^ ^)

非器質性疼痛とは?

名前がちょっとお固い感じがするかと思いますが、非器質性疼痛というのは簡単に言うと・・・

解剖学的に説明がつかない痛み

という感じの解釈になります!

どういうことかというと、前回お伝えした侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛は、何かしら組織に問題(ケガや神経の損傷など)があって起こる痛みですが、それらの2つとは違い、メカニズム的なところの解明が難しい痛みなのです。

かなり端的な例えになりますが、何もしていないのに痛みがある、という経験はありませんか?

原因を突き止めるために病院などでレントゲンを撮ったり、血液検査などをしても異常がない。でも痛みがある。

こういった場合などに、解剖学的に説明するのが難しい痛みとなりますが、こういった痛みの種類を非器質性疼痛と言います。

非器質性疼痛は、心の問題と言われきたが・・・?

実は非器質性疼痛というのは、以前までは心因性疼痛と呼ばれていました。

心因性とは簡単に言えば、心の問題を指します。

メンタル的に落ち込んでいたり、ストレスが原因で痛みを起こしているのではないか?と解釈をされてきました。

しかし、近年の研究などで分かってきたのが、どうやら心の問題だけで片付けるのは尚早ではないか?と言われるようになってきたのです。

というのも痛みが出るというのは、非常に複雑なメカニズムの上に成り立つので、心の問題だけでそういった現象が起きるというのも考えにくいからなのです。

社会的、環境的、化学的、生物学的要因などが絡むので、決して心の問題だけで片付けてはいけない問題の痛みであり、現在社会問題となっているとも言えますね・・・

非器質性疼痛は慢性痛へと移行しやすい

非器質性疼痛というのは、原因不明の痛みであることから慢性痛へ移行しやすいという傾向があります。

本来痛みというのは決して悪いことではありません。

痛みという危険信号があることで、カラダを危険から守る防衛本能的な役割を果たします。

しかし、慢性痛の場合は危険信号的な役割にはなり辛く、むしろマイナスな側面が強いです。

というのも、本来はケガなどしていないのにも関わらず痛みが出ていること自体、あまり普通の状態とは考えにくいですよね?

原因が分かりにくくて、そのせいで痛みを軽減させる手段もあまりないとなると、慢性痛はとっても厄介です。

痛みが長引いてしまう理由

では、どうして非器質性疼痛ないし、慢性痛などは痛みが長引いてしまうのでしょう?

これは脳などの中枢神経系の問題が大きく絡んでいます。

いろいろな感覚の中枢となる場所を視床(ししょう)と言います。

視床は非常に重要な場所で、神経の伝導路の中でも特に痛みに直結するのが、視床を通る伝導路だと言われています(新脊髄視床路と旧脊髄視床路)。

本来であれば、視床は急性の痛みがあると活発化されるのですが、慢性痛の場合はこの視床の活動が低下している可能性が高いと最近の研究などでも明らかになってきています(まだ未解明な部分も多いですが)。

つまり、脳自体の機能が正常ではない

ということになります。

それだけではありません。痛みというのは一種の恐怖観念になるので、俗に言うトラウマのような状態になります。

すると、記憶や感情などに関係する大脳辺縁系という場所にある、扁桃体(恐怖や不安などの感情で活発化する)・海馬(短期記憶に関係する場所)・視床下部(自律神経の最高中枢で厳密には辺縁系には含まれないけど、含まれる文献もあり)などの場所にも機能的な異常を起こしやすくなります。

その結果、意思決定を行う前頭前野という場所の血流量も低下することで、痛みに関して非常に神経質になってしまうと言われています。

いかがでしょう?かなり複雑な問題ですよね(・・;)

これがもちろん正解ではありませんが、今の段階の研究で分かっている痛みが長引くメカニズムになります。

まとめ

・非器質性疼痛は、解剖学的に説明のつかない痛み

・慢性痛に移行されやすい痛みである

・痛みが長引く原因は、脳などの中枢神経系の可塑的変化(変化しても元に戻る変化の様子)が原因である

何度も言うように痛みはとても複雑な感覚です。

細かい話も書いてきましたが、かなりかいつまんで一部しか書いていませんし、むしろ科学では解明されていないことも数多く存在します。

ここから大事なのが、痛みに対してどう向き合っていくのか?ということです。

痛みの長引く理由が、脳の変化説が有力だとしても、諦める必要はないと思っています。

次回はそんな痛みに対してどう向き合うのか?について書いていこうと思います!

乞うご期待ください(^ ^)

濱口

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