痛みの原因を全てメンタルで片付けるのはどうなのでしょう?

施術を行う時に最も重要なのが、原因を見つけることです。

原因を見つけない限り、症状の軽減は見られません。原因を見つけることに、施術者は70〜80%の労力を掛けるとも言われています。

そんな原因を見つける作業ですが、原因不明の症状に対してはメンタルの問題点を指摘する傾向が強くなっています。

果たして、痛みの原因=メンタルという図式は全てに当てはまるのでしょうか?

メンタルと痛みの関係性とは?

そもそもの話、メンタルと痛みはどのような関係性があるのでしょうか?

痛みの原因が分からないけど、痛みが出ている状態を非器質性疼痛と言います。

以前の記事にも書いてあるので、詳しく知りたい方は痛みについての基礎知識②をご覧ください。

非器質性疼痛は、以前は心因性疼痛とも言われていて、要はメンタルに問題があるのではないか?と言われていました。

これは痛みを避けようとするあまり、痛みに対して過敏になってしまうことで、恐怖回避思考という状態に陥ってしまうケースがあるから、このような考えが生まれたのでしょう。

しかし、メンタルだけが痛みの原因に直結するとは限らない!?

近年の研究で分かってきたことが、非器質性疼痛は必ずしもメンタルだけが原因ではないということです。

たしかに、メンタルは痛みとの関連性は高いといえます。

気が滅入っている時や、なかなか症状が良くならない時には、痛みを増幅させてしまうこともありますしね。

ただ、全てをメンタルで片付けるのは極論過ぎると思っています。

というのも、痛みを強めてしまう原因は、物理的ストレスや化学的ストレスなどの、他の要因も考えられるからです。

メンタルはその数あるストレスの1つであって、それだけが決して原因とは断定出来ないのです。

意外と原因が単純なこともある?

いろいろな院に通ったことがある方からすると、にわかに信じ難いかもしれませんが、痛みの原因自体が単純なことも意外と多いのです。

腰痛を例に考えてみましょう。

例えば、後ろに反ると腰が痛いという場合、超局所的に考えると以下のような考察ができます。

・椎間板内にある髄核の後方偏位

・脊柱起立筋群の緊張

・腸腰筋の短縮による運動制限

・腰部の筋のカルシウム沈着

などなど、もっと考えられることはありますが、こんな感じで考えられます。

でも、カラダは単体で動くわけではなく、全体を1つの構造体として運動を行います。

つまり、腰だけに注目するよりも、全体の動きから推測した方が実は良い場合もあるのです。

すると、腰を反って痛いという場合に原因となりやすいのが、にあることが多いです。

これは人間の原理原則から考えると、頚椎〜胸椎〜腰椎〜骨盤〜股関節〜膝〜足首の順番に動くとされています。

この順番に動いていないとなると、その動きがおかしい場所に問題があると推測することが出来ます。

その中でも首というのは、脳からの神経を伝達する際に、通り道になる場所になります。

しかし、現代人は首を固める動作が多い(デスクワークやスマホの多様など)ので、そもそも首の可動域が減少している人が多いのです。

首が機能しないということは、神経の伝達をうまく出来ず、カラダ全体の機能を下げることに繋がります。

これは運動連鎖という考えになるのですが、運動が出来ていない場所を動かせるように出来れば、痛みの軽減に直結することは結構多いです。

もちろん、これはあくまでも一例ですし、もっと複雑に問題が絡んでいるケースもあります。

しかし、ちゃんとカラダを見ていくと、問題自体が単純なことも多いのも事実です。

固定観念は捨てるべき!

「私の痛みはもう治らない・・・」

という固定観念は捨てるべきだと思っています。

火のないところに煙は立たない、という諺があるように、カラダが痛いという現象には何かしら原因を伴っているはずです。

それがたとえ何十年も痛い状態が続いていても同じです。

1番良くないのは、改善することを諦めることです。

諦めるということは、意欲や関心を司る前頭葉の機能低下を示唆します。

前頭葉の機能低下は、恐怖回避思考を強める原因なので、それではメンタル面での問題を助長してしまいます。

諦めないことが本当の意味での改善に必要な要素です。

まとめ

・メンタルだけが痛みの原因ではない

・カラダをしっかり見ていくと、問題自体が単純なケースも多い

・諦めないことが改善に必要な絶対的要素である

メンタルから起こる痛みもありますが、それだけではないということを覚えておいてください。

大変かもしれませんが、諦めずに頑張りましょう(^ ^)!

濱口

p.s. 当院の情報をもっと知りたい方は、こちらをご覧ください!

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